16 September 2019

便利屋サービス

空き家の劣化が早い理由と劣化を防ぐ対策

 

家に人が住んでいると家が劣化するのは当然ですが、人が住んでいるからからこそ劣化に気付くこどができます。

良い天気であれば換気目的などで家のドアや窓の開け閉め、換気扇などを使用することでそれらの不具合に気付くことができます。

雨漏りが発生すると、天井や屋根の部分などに劣化があると気付くことができます。

家は人が住むことで劣化しますが、同時に家の劣化に気付くことができるのは住んでいる人だけです。

劣化に気付くことができればすぐに対応をしたり、業者様を呼んで劣化部分の修復などを依頼することが可能です。

家の換気など、家のメンテナンスは人がいるからこそ自然に行われているのです。

・人が住んでいないと気付くことができない家の劣化

人が住んでいないなら家は劣化しないことは決してありえません。

空き家は人が住んでいなくても時間と共に何かの劣化が始まりますし、原因を家が自体が解決してくれるわけではありません。

そのため、空き家が劣化している原因に対して気付くことができる人がいないことは劣化が進む原因になり、状況だけがどんどん悪くなっていきます。

やはり空き家となった瞬間に時間が止まってくれるわけではなく、人の目による気付きはとても重要なことであり、人が住んでいるからこそ家が劣化する原因や対策を行うことができるのです。

●空き家の劣化原因

・換気されない

人が住んでいると、窓を開けたりエアコンをつけたりすることで空気は循環します。

人が歩いて生活することだけでも自然に空気はかなり動きますが、誰も家にいなければ空気の入れ替えはされません。

梅雨の時期や夏場だと湿度が高くなります。

人が住んでいれば除湿や換気で家の湿度を下げることもできますが、空き家だと人が住んでいないために湿度が高い状態になってしまいます。

湿度が高くなればカビ菌の発生原因となり、害虫も発生しやすくなってしまいます。

さらに木材も腐って劣化が早く進み家の耐久度が低下、少しの地震でも倒壊するリスクがあります。

・掃除されない

人が住んでいるからこそ家の掃除がされてきれいに保たれますが、空き家だと掃除が行われないことも劣化原因になります。

ホコリが溜まってしまうと害虫が発生する原因となり、人に対しての衛生面でも良くありません。

人が住んでいればネズミなどの野生生物の対策も行われすが、空き家だと野生動物にとっては良い住処になってしまい野生動物の糞尿や死骸で非常に不衛生な状態となってしまうこともあります。

元通りにするのに多額の費用や労力が必要となります。

・害虫や害獣が住みつきやすくなる

家は人が住んでいれば掃除をするため清潔さは保たれます。

ゴキブリやネズミなどは食べカスや生ごみなどをエサとして集まって来るため、きれいにしておけば出てきません。

しかし、空き家だと掃除が行われないためホコリが溜まってしまい、害虫や害獣が住みついてしまいます。

ゴキブリやネズミなどは人の気配を感じると逃げ出す性質を持っています。つまり、人間が頻繁に動いている場所には現れようとはしないのです。

そのため、人が住んでいる時には出てこなかったものが、空き家になり人がいないと分かると縦横無尽に空き家を歩き回るようになるのです。

ゴキブリとそれを捕食しようとやって来るネズミなどは、なんでもかじる癖がありますので家が劣化する原因となります。

・水周りの劣化

人が住んでいても劣化しやすい水周りですが、空き家だと劣化速度はさらに早いとされています。

水周りほど人が住んでいることで維持や手入れされているものはありませんので、空き家の水道も使用されていないと劣化が進んでしまいます。

水が使用されない状態が続くと水が蒸発して配管が汚れる原因になったり、排水管の劣化も進んでしまいます。

空き家の場合は給水も排水も行われないため、建物内の水道管が使用されない状態が続いてしまうからです。

水道を使わなくなった結果、水道管に残っていた水分が蒸発してしまえば後には赤サビだけが残り、この赤サビこそ水道管にとって大敵なのです。

赤サビは、水の流れがない状態になると水道管が空気と触れて参加が進むことで、その結果赤いサビが付きやすくなります。

この赤サビは水道管そのものを腐食させてしまうため、水道管が破裂したり亀裂が生じてそこから漏水が発生してしまいます。

漏水は周辺の床や木材を湿気で腐食させ、空き家そのものを劣化させることになるのです。

・屋根や外壁が劣化する

屋根や外壁が劣化すると建物の構造体まで劣化して倒壊リスクが高まります。

家を支えているのは構造体と言われる骨組みとなる材木で、最近では鉄筋を構造体に使っている家もあります、構造体は家の維持管理にとって重要な部分です。

構造体そのものが痛むことになると、家が傾いたり屋根から雨漏りがするなど、空き家そのものが劣化します。

・メンテナンスについて

人が住んでいれば雨漏りチェックや床下点検を行って家のメンテナンスが行われます。

しかし、空き家だとメンテナンスが行われず、原因も解決しないので劣化が進んでいくだけとなってしまいます。

劣化が進んだ家は地震などの災害時に家が倒壊したりする恐れがありますので、家のメンテナンスは重要です。

●空き家の劣化を防ぐ対策

・定期的なチェックを行う

空き家の劣化を防ぐためには、1ヵ月に1回程度空き家にのチェックを行いましょう。

定期的にチェックするのが理想ですが、大雨や台風、地震の後など、空き家に何らかの被害が発生している可能性がある場合には適宜チェックを行いましょう。

空き家に破損などが生じるリスクが最も高まるのは風水害で、強風が吹けば屋根の被害もあり、大雨の場合は雨漏りが生じていることもあります。

晴れた日には見つからないこと多く、雨の日の後には見つけやすくなっていることが多くなっていますので、ぜひ適宜チェックを行いましょう。

・定期的に換気をする

人が住んでいる家と異なり、空き家の場合は空気の入れ替えがないため湿気が家の中に充満します。

家の中にある木材(床、柱、天井板など)が湿気を吸収すると、それが乾くこともなく木材が水分を含んだ状態が長く続きます。

すると、カビが発生するなどして木材が劣化し、家そのものを支える構造体の機能すら低下してしまい、家屋の倒壊の危険性が増してしまうのです。

特に、家を支える構造体の機能まで低下してしまうとそれによって支えられている屋根の劣化が進み、木材のゆがみから隙間が生まれ、そこから雨漏りが発生します。

湿気が充満しているところに雨漏りまで発生すると家全体の劣化が進んでしまい、構造体そのものが倒壊する危険もあります。

これらを防ぐ一番簡単な方法は、月1回程度、空き家中の窓を開けて、換気をすることです。

・空調システムを活用する

最近の住宅では空調システムが備わっているところも多く、窓を開けなくても床下から天井までの換気が自動的に行えるようになっています。

しかし、空き家の場合は電気契約を解除していることも多く、契約を維持していたとしても人が入る時以外はブレーカーを落として節電している場合もあり、空調システムがあっても稼動していないことも多くなっています。

電気代の負担はありますが、空調システムを24時間稼働させておくことで空き家全体の劣化を防ぐことができます。

電気代はシステムの消費電力によって異なりますが、契約するアンペア数を最小限にしておくと電気代の節約は可能です。

4人暮らしの2階建て住宅であればだいたい30アンペアから40アンペア、空調システムを維持するだけなら10アンペアで十分対応することができます。

・害虫や害獣(ネズミ、ゴキブリ、シロアリなど)を退治する

空き家に住み着いてしまったゴキブリやネズミ、シロアリなどの害虫や害獣は、空き家の劣化を促す要因になってしまいます。

特にシロアリは直接木材を食べるため、構造体の倒壊を招く危険な生き物です。

また、生き物が住みつけば糞をしたりするため、衛生になってしまうことはもちろん、糞や巣の有った部分の床板や天井裏が腐食してしまい、雨漏りや床抜けの原因になってしまうこともあります。

そのため、空き家にゴキブリホイホイなどのわなを仕掛けたり薬剤を散布するなどして、家中のどこかに潜んでいるネズミやゴキブリなどを定期的に駆除することが必要です。

シロアリの場合は、床下に薬剤を散布すれば発生を抑制できるのですが、これは専門業者に依頼する必要があります。

・通気口・水道管のメンテナンスを定期的に行う

ゴキブリやネズミは通気口や水道管から出入りを行います。

通気口は床下などにありますが、そこの入り口のカバーが外れていたりすると、そこからネズミやゴキブリは入って来ることができます。

空き家の水道管は使わない状態であるため、やがて水道管の中に入っていた水が蒸発してなくなってしまい、空洞の管だけが残ります。

そこがゴキブリやネズミにとって出入り口になってしまうのです。

下水道に接続している空き家の場合は、下水道本管からどんどんネズミやゴキブリが侵入してきます。

対策としては、水道管や下水道管を通水をする、水道の蛇口から1分程度水を出しっぱなしにしましょう。

通水することにより水道管と出た水が通過していく下水道管の掃除ができ、そこを通路にしているネズミ達を追い出すことができます。

特に下水道管にはS字状になっているトラップと呼ばれる部分があり、S字のくびれの部分に水がたまりふたをするような構造になっています。

この部分に水がたまっている状態にしておくことも大事で、1ヶ月に1回程度通水することでトラップに水がたまった状態は維持できます。

・水道管に定期的に通水する

水道管の劣化を防ぐためには、定期的に水道管に水を通す通水が必要です。

通水は、台所だけではなく浴室や洗面所など屋内にある全ての蛇口で、1分程度蛇口から水を出しっぱなしにします。

こうすることで、水道管の赤サビを洗い流すこともでき、排水溝に水が流れ込むことで下水道管の赤サビを洗い流すこともできます。

トイレもウォシュレットなど複数の水道が接続されていますので、わざと水を流すなどして通水を行いましょう。

電気温水器やガス温水器などの通水も行います。

通水の時には、冷水だけの通水だけではなく、お湯を使うように通水することで自動的に電気温水器やガス温水器が起動して機器内の通水も行うことができます。

通水をするためには水道の契約を残しておく必要があり、使用しない時には量水器のそばにある元栓を閉めることで不要な水道の使用を防ぐことができます。

・屋根の修繕・外壁塗装

構造体そのものが劣化するのを予防するためには、まず屋根の修繕と外壁塗装を行ってみるといいでしょう。

これで、空き家を劣化させる要因である湿気や水分の侵入を防ぐことができるため、確実に空き家の劣化を軽減することができます。

屋根は葺き替えを行うと費用が多くかかりますが、費用をあまりかけたくない場合は屋根を塗装するだけで雨漏りの防止は可能です。

外壁は日光や風雨を直接浴びる部分であり、屋根と比べても劣化が早くなる部分です。

外壁の塗り替えがベストですが費用が多くかかりますので、高圧洗浄を定期的にするだけでも家の持ちようはかなり違ってきます。

・空き家管理業者に依頼する

空き家が遠方で頻繁にチェックすることできない場合は、民間の業者にメンテナンスを依頼する方法もあります。

空き家管理をサービスのメインにしている業者も増え、ハウスクリーニング業者に依頼して定期的に清掃してもらうことで空き家に生じている不具合も見つけてもらうこともできます。
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